【サンムーンWCS・INC2017】からやぶ女王武者 〜タダ乗りガールとUBを添えて〜
経緯
INC2017用のパーティを考え直さなければならなくなった。
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グソクムシャの縛り性能めっちゃ高いじゃん使おう。
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ドレディアやアロライ、ヤレユータンあたりに出したいし、確実にであいがしらを成功させたいなあ。
グソクムシャの動きをサポートできる素敵なポケモンはいないかな。
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お、いいポケモンいるじゃん。
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グソクムシャの初ターンの縛り性能と合わせて殻やぶ積んだら強くないですか?
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適当にUBを入れて完成。
グソクムシャについて
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 125 | 140 | 60 | 90 | 40 | 530 |
サンムーンで登場した念願の虫水タイプの重火力アタッカー。
専用技の『であいがしら』をはじめとして、『ふいうち』や『アクアジェット』などの各種先制技を駆使する。
しかし、シングルバトルでは先制技を封じるカプ・テテフの流行や、
自身の特性『ききかいひ(自身のHPが半分以下になると手持ちに戻る)』の使い辛さ、
『であいがしら』が場に出たタイミングでしか成功しないなどの逆風に晒され、
使用率は伸び悩んでいる。(初期こそ武者ガブなどの構築が流行ったが)
それではダブルバトルでは?
ルール上『まもる』『ねこだまし』の採用率が高く、強力な『であいがしら』が空打ちに終わりやすいという欠点がある。
しかし、裏を返せば相手の初手の行動を読みやすくなるということになる。
相手の『まもる』『ねこだまし』を誘発しつつ優位に立つ。
これを今回のコンセプトにしてパーティを組んでいく。
パーティを組む
現環境にいるポケモンでグソクムシャが刺さるのは
あたりかなあ。
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であいがしらを確実に決めるにはアロライの猫騙しが邪魔すぎる...
ファストガード要員をわざわざ入れるのも嫌だし、
都合よく向こうの先制技だけ無効化できるポケモンいないかな。
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いた。
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アマージョならフェイントでまもる解除しつつであいがしらをブチ込むとかいう楽しいことができるぞ。
相手のA操作やS操作もできるし採用だ。
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せっかく初手の縛り性能高いんだから、からやぶ積んで岩雪崩無双できたら楽しいのでは?
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WCSルールでからやぶと岩雪崩を両立できるポケモンは
この2匹の内、特性『がんじょう』により、安定してからやぶを積めるのはアバゴーラ。
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あとはもう一匹からやぶサポートのポケモンと適当にUBを入れて完成。
パーティ構成
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
グソクムシャ | であいがしら | アクアブレイク | きゅうけつ | あまごい | ソクノのみ | ききかいひ |
アマージョ | フェイント | トロピカルキック | ローキック | まもる | バンジのみ | じょおうのいげん |
アバゴーラ | いわなだれ | アクアブレイク | れいとうビーム | からをやぶる | じゃくてんほけん | がんじょう |
ライチュウ(アローラのすがた) | 10まんボルト | サイコキネシス | ねこだまし | あまごい | きあいのタスキ | サーフテール |
ウツロイド | パワージェム | ヘドロばくだん | マジカルシャイン | トリックルーム | こだわりスカーフ | ビーストブースト |
アクジキング | あくのはどう | バークアウト | りゅうせいぐん | ワイドガード | フィラのみ | ビーストブースト |
個別考察
グソクムシャ
性格:ゆうかん
努力値:H244 A252 B12(最遅)
冒頭でも説明した本パーティの軸ポケモン。
...のはずなのだが、やはり虫技の通りの悪さのせいで選出回数は控えめ。
冒頭で「アバゴーラと組ませる」ことを考えていたが、アバゴーラと並んで選出されることはなかった。
だって虫技の通り悪いのに縛り性能もクソもないんだもん。
であいがしらは先制技としてはやはり破格の性能で、WCSに多いHDバルジーナだと4割前後のHPを持っていくことができる。
アクアブレイクの通りの良さや吸血の回復効果も後押しして、選出した時はしっかりと相手のポケモンを削ってくれた。
また、先制技が主体のポケモンであることから場に出した次のターンにテテフを後投げされることも多く、そのタイミングが非常に読みやすいのでアクアブレイクや吸血を刺しやすかった。
持ち物にソクノのみを持たせることで、エレキフィールド下の眼鏡コケコの10万ボルトも耐えることが可能。
特性の仕様によってボルトチェンジの交代を防ぎながら、一方的にグソクムシャを後続のポケモンにつなげられる。
コケコライチュウに大してアマージョと同時に出すことでライチュウを安全に処理できる。
危機回避で帰った後は後述のスカーフウツロイドに暴れてもらう。
ちなみに、持ち物に命の珠を持たせると、無振りワルビアルに大して威嚇込みでもであいがしらが確1になるので一考の余地あり。
なお、残りの1枠に仕込んだ雨乞いは例のごとくコータスドレディア対策として入れたが、
INC2017においても一度としてコータスドレディアと当たることはなかった。
一応アクアブレイクの火力増強、炎耐性の獲得などの利点はあるが、結局一度も使わなかった。無念。
この枠は素直にアクジェかまもるかワイドガードあたりにしておくのがいいと思う。
【ダメージ計算】
※防御側の数値は実数値で表記
アマージョ
性格:ようき
努力値:A252 S252 B4
グソクムシャの相棒として参入した、先制封じ兼フェイントによる守る解除要員。
頑丈でHPが1残ったアバゴーラに向かう先制技を無効化する活躍も見られた。
サイコフィールドと違うのは、一方的に相手からの先制技をシャットアウトできる点。
こちらからは先制技を撃ち放題なので、グソクムシャのであいがしらを猫騙しに邪魔されることもなくなる。
トロピカルキックでAを、ローキックでSを操作することができ、常に味方に有利な展開を作り出した影の功労者。
A種族値も120とそこそこあるので、トロピカルキックやローキックが思った以上にダメージ源になった点もGood。
火力を捨ててHSベースにしてもいいかもしれない。
アバゴーラ
性格:ようき
努力値:A252 S252 B4
古き良き弱点保険アバゴーラ。
陽気個体だが、弱点保険か殻を破るを発動させればガブリアスを倒せるので冷凍ビームを仕込んでいる。
からやぶ一回で115族まで抜けるので、初手の対面で抜けそうならからやぶを積んで岩雪崩を連打する。
抜けそうにない時は、わざとアバゴーラの弱点を突けない方にアロライで猫騙しをし、
弱点保険の発動を祈りつつ初ターンから岩雪崩やアクアブレイクで殴る。
もしもからやぶのターンに攻撃を受けてHPが1だけ残っても、後ろに控えたアマージョで先制技から守ることができる。
からやぶを積んでも遅すぎるので、当初はアロライの雨乞いに乗せてすいすい個体(夢特性)を使おうとしていた。
しかし、身内中を駆けずり回ってもすいすい個体が全く手に入らなかったので、渋々頑丈アバゴーラを使用した。
結果的には弱点保険を持たせて積まずに殴る選択肢が生まれたので、これはこれで良かった。
アローラライチュウ
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 D4
毎試合選出されたフィールドタダ乗りゆるふわガール。
初手でアバゴーラと一緒に出し、猫騙しでアバゴーラのからやぶをサポートする。
エレキフィールドでは電気技の強化+S二倍、サイコフィールドではエスパー技の強化、
グラスフィールドでは地震のダメージ等倍化と、各種フィールドの恩恵を受けることができる。
カプがいないパーティの方が珍しいので、ほぼ全ての試合で相手のフィールドにタダ乗りできた。
雨乞いは例のごとくキュウコン対策。
今回はサンドパンと組んだキュウコンは少なかったので、オーロラベールを張られる前に天候を奪うことができた。
サンドパンと組まれてもタスキで耐えて強引に天候を奪えるが、そこまでしてオーロラベールを阻止する意味があるかは疑問。
対キュウコンだけでなく、隣のグソクムシャやアバゴーラのアクアブレイクの火力増強として雨乞いを使う場面もあった。
今後速いポケモンに天候技を仕込むのがマイブームになりそう。
ウツロイド
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 H4
カプ系が辛いので入れた岩毒タイプのUB。
最速でスカーフを巻いているのでS実数値が255となり、スカーフを巻いていないポケモンはもちろん、準速スカーフ117族までは抜ける。
同じくスカーフを巻いていることが多いテテフを上から殴れる場面が多く、エースアタッカーとして十分すぎる活躍をしてくれた。
また、スカーフカミツルギが準速の場合は殴られる前に隣のポケモンにダメージを与えられるので最速で正解だった。
しかし、ヘドロばくだんだと無振りテテフ相手に62.5%の乱1になってしまうため、
祈りながら殴らなければならない。
確実にテテフを上から仕留めたい場合はスカーフカミツルギを使用することをオススメする。
スカーフ+トリックルームとかいうトチ狂った技は、追い風バルジーナが辛いと踏んだ結果の苦肉の策である。
結局一度も使うことはなかったので良かった。
アクジキング
性格:れいせい
努力値:C252 H4 B84 D164(最遅)
トリル対策兼全体技ストッパー要員として参入したUB。
コケコのマジシャやガブの地震、その他ポケモンの全体技を防ぐ役割だったが、選出回数は控えめ。
ウツロイドと並べて地震を防ぎつつウツロイドで殴ることができるのが良かった。
他にもバークアウトで相手2体のCを下げるなど、サポート寄りの役割が強い。
耐久は珠ガブのドラゴンクローを低乱1(12.5%)に抑える程度にBに振って残りはDに振り切った。
努力値が6余るが、大して大きな問題にはならないので放置。
単体技で狙われることが多かったので、技スペースはキツくなるがワイドガードと守るを両立させた方がいいと感じた。
どうせ竜星群撃つ暇ないし、その枠に守るを入れてもいいかもしれない。
また、耐久が高すぎて中途半端に耐えるせいでフィラのみが発動せず、次の攻撃を耐えられないといった場面も多かった。
持たせるならロゼルのみかオボンのみあたりが良かったかもしれない。
選出パターン
スタン寄りの構築なので、下記の選出パターンにこだわらず柔軟に選出できると吉。
基本選出
相手のパーティに猫騙し持ちがいない、カプが出てきそう、ガブがいる
などの場合は全てこれ。
アロライで猫騙しをしつつアバゴーラでからやぶを積む。
初手にテテフが出てきても、ライチュウはサイコキネシスの威力が1.5倍になっているのでそのまま殴れる。